2007年02月24日

Veins of a flower - 花脈

運の良いことにこの日が冬物セール最終日だった店舗が多くあり
目を皿のようにして服を眺め、手に取り、店から店へと歩き回って
くたびれたらカプチーノ、また表へ出て今度は書店めぐり。
それにも疲れたらスフォルツェスコ城の庭園でベンチに座ってぼんやり。
灰色に煙ったような空模様のせいか
少しくすんだ色や苦みのある色、光沢のない柔らかな素材に惹かれる。

カーニバルの山車がドゥオモの前を練り歩く頃
トラムに乗ってVIA SCHIESAにあるギャラリーへ。

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身につける色はもちろんのこと
一つ一つの作業の中で選びとってゆく色調
表情や、声や、思考からこぼれおちたものが持つ色彩
それらがすべてschiseさんをキラキラと取り巻いていて
花に囲まれているような、虹の向こうに立っているような。
それくらい私にとってschiseさんは美しい色の世界に生きている人で
そんな彼女が展示会をする、となったらそれはもう、行くでしょう!

もう1人のアーティスト、Iさんが花のパターンを描き
それをschiseさんが服に仕上げることで生まれた作品たち。
ふっくらとした重みを感じさせる花もあれば
柔らかく薄い甘やかさにあふれた花も。
そのどれもが瑞々しく、繊細で、力強く呼吸をしているよう。
遠い日の手触りや香りやその時流れていた音楽まで思い出せそうなほど
鮮やかに脈打つ色彩は強く強く網膜に染み込んでゆきました。



もちもちでジューシィでフレッシュなピッツァをお腹いっぱい詰め込み
濃密に暗いスイスの夜景を眺めながら座席の上で丸くなって帰宅。
夜遅くに乗り物で移動するのが大好き(京王線の終電ですら)なので
このバスツアー、行きも帰りも楽しくて楽しくて寝る暇がほとんどない。
よって翌日曜日はベッドから一歩も出られませんでした。

posted by YUKINO MATOI at 23:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 旅のこと―ミラノ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

夜明けとともに国境を越えて

日帰りでミラノへ往復できる高速バスが毎週運行していることは知っていた。
タイムテーブルをよく読めば、思ったほどタイトな日程でもない。
最大の難関は朝6時の集合時間。よって夕刻仮眠を取りその後徹夜で出発。



白々と東の空が明るむ頃にスイスに入る。
明方の時間、夜と昼の境目の時間というのはとても長くて
わずか2時間前に乗車したばかりだというのに
随分と長いこと夜を走り続けてきたような気分。

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スイスからイタリア南部の湖水地帯へと繋がるこの一帯は
荒々しく切り立った山並やその隙間に広がる牧草地や
セロファンのようにきらきら日の出の光を弾く湖面
岸辺に粒の揃った小石のように散らばる街並などが代わる代わる現れて
その一つ一つが夢のように現実離れして美しい。
夜型人間にはもう何年も縁のなかった朝の日差しが突き刺さるよう。



お昼少し前にミラノに到着。
1年半ぶり、2度目のミラノはちょうどカーニバルの日を迎えていて
地下鉄の通風孔の上で子どもたちが紙吹雪を空に舞い上げていた。
しっとりと灰色に霞む街並はまるで古い映画のようなのに
駆け回る子どもたちの歓声と、そこかしこにあふれる華やかな色彩のせいで
目に飛び込むもの、手で触れるものの一つ一つがくっきりとして鮮やか。

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posted by YUKINO MATOI at 12:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 旅のこと―ミラノ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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