2010年03月28日

かつての灯

三日続けて二度と叶わない夢を夢に見る。悲しくはない。毎年春になるたび、ただ繰り返し繰り返し思い出すのだろう。閉ざされた時間の中を。どこへも行けない道の上を。思い出す。ただそれだけ。きっと、何も起こらない。死ぬまで。
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2009年02月14日

Ewige Wiederkunft

裁きのときがやってきて
私は水辺に立つ執行人のもとへ向かいます。
大切な人たちはもうみな先に逝ってしまった。
大切な物たちはすべて炎の中へと放り込まれたあと。
情けで死に方を選ばせてくれる、というので
それでは一思いに頭を石に打ち付けてください
なるべく苦しみたくないのです、というと
彫像のような顔をした執行人はひょいと私の腰を抱えて
まっさかさまに石段の角へ振り下ろしました。

生暖かい痛みを感じたのはほんの一瞬。
頭から血を流して水に沈みゆく私は
気がつくと母親の羊水の中から掬いあげられていました。
赤ん坊の私は、初めて見る空のあまりの青さに泣きました。
透き通る炎のような眩しい青、青、青。
赤ん坊のくせに、もう自分が咎人の生まれ変わりとして
業深き道を生きてゆかなければならないことを知っているので
途方もない心細さに恐れおののきながら
それでも空のあまりの青さに声を上げて泣きました。



目が覚めたら枕が涙でぐしょぐしょでした。
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2008年08月06日

子連れハイスクール

高校生の私は子を連れて学校に通っている。
授業は教室のすみっこにベビーカーを置いて子をあやしながら聴く。
一人(ということになっている)で子育てしながら
学業も続けるのはなかなか難儀なので
何人か世話好きの級友が代わる代わる子守をしてくれる、そんな毎日。
ある雨の降る湿っぽい日に子どもと体育の授業に出て
走り幅跳びの順番待ちをしていたら
なんと子が発した初めての言葉が「ぐんちゃん」という
子がよく懐いているクラスメイトの名前で
「ま、ママは?ねえママのことは?」と半泣きになって子をゆすぶると
子はそこだけが明るくなるような目でにぱっと笑って「ママちゃん」と呼んでくれるのだった。



体操着や運動靴の中に柔らかい砂がもぐりこむ嫌な感じとか
雨天用の運動場の薄暗い雰囲気とか石灰の匂いとかものすごくリアルで
目が覚めてもしばらくは自分がもうすぐ27になるということが信じられなかった。
ブルマ履いて走ってた頃からもう10年経つのね。
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2008年02月01日

久しぶりにどきどきする夢を見る

手をつないでガットゥーゾとデート。
服やアクセサリの見立てをするのは好きではないらしく
店の外で所在なさそうに待っていてくれる。
買い物が終わり、お待たせー、と出ていくと黙って荷物を持ってくれる。
並んで歩くと意外と身長差がなく、顔が近いのでどきどきする。
(彼は身長177cmだそうなのでなかなかのリアリティ)

http://ja.wikipedia.org/wiki/ジェンナーロ・ガットゥーゾ
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2007年09月21日

ラインナップ

子を授かって以来、眠りが浅く何度も目を覚ましてしまうので
一晩の間にいろいろなことが起こります。
そのうちのいくつかをキティに話したらたいそう面白かったらしく
「そちらのほうを日記に書くべきではないか」と薦められました。



ある夜のプログラム。



(前回書いた)かつての友人に呼び出される夢。

雨の日にヴェットモンのトレンチコートを着た黒髪の素敵なひとが現れて
線路に雑草の生えたローカル線を越えて海沿いのホテルに連れて行ってくれ
ここで好きなだけ休みなさい、居たいだけ居ていいんだよと言われる夢。

ドイツのどこか大きな街のホテルに泊まっている。
数日滞在の予定で、その最初の朝食を済ませて
外出して夕刻帰ってくると部屋に荷物がない。
綺麗にルームメイクされた部屋で荷解きしているのは別の客で
フロントに訴えると以下のように弁明。
「当ホテルでは基本的に朝食はお出ししておりませんが
 ご出発されるお客様にはお見送りの意味で朝食をご用意しております。
 今朝お召し上がりになられたということは
 その時点で自動的にチェックアウト、ということに」
激怒して荷物を引き取り出てゆこうとする夢なのだが
無論そんな馬鹿げたサーヴィスを提供するホテルなどドイツにはありません。多分ね。

キティの留守に一人で寝ていると小学校時代の同級生がやってきて叩き起こされる夢。
ここは危ないからとにかく逃げろ、という。
部屋を飛び出すと廊下がまるでユースホステルか寮の大部屋のようになっていて
ずらりと並んだベットの一つにキティが寝ている。何故かサングラスをかけたまま。
夢を見ている私は「あれ?ここにいるじゃん」と思うのだけれど
夢の中の私は手を引かれて走り出す。
(だって小学生のときにはまだ出会っていないからね)
夢の常で手足がもつれ水を掻くようにゆっくりとしか進めない。
やがて彼女ともはぐれ、追って来たのはこれまた小学校時代のいじめっ子数人。
歩道橋の上で取り囲まれて、さあどうする?

とある事情で堂々と往来を歩くことが出来なくなってしまう夢。
川沿いにある黒瓦の傾いた家の奥にさる方の好意で匿われる。
さる方、はその家にはめったに姿を見せず
作務衣を着た世話係とおぼしき僧が一人、住みこんでいて
いつも煮炊きをしたり廊下を磨いたり中庭の花を手入れしたりしている。
一見清潔な感じのする人だけれど
かつて彼が劣情のあまり想い人を殺めてしまい
それを悔いて出家したことを私は知っているので
あまり好きにはなれない人だなあ、と思いながらガラス越しに中庭の花を見ている。



少しずつ設定を共有し合う程度の脈絡は持っているようです。
posted by YUKINO MATOI at 15:40| Comment(0) | TrackBack(0) | 夢日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

ヴェットモンの背中

きっと履く機会など訪れないだろう、と思っていた
呆れるほどに華奢で踵の高いサテンの靴を履いて
きっともう会う機会など訪れないだろう、と思っていた
かつての友人2人が待つカフェへと急ぐ。
濡れた石畳の上をか細いヒールが滑ってまっすぐ歩けない。

約束の時間に遅れてようやく辿り着いた私を2人は責める。
1人とは些細な行き違いが重なってやがて連絡先もわからなくなり
もう1人とは根本的なところで反りが合わず自然に疎遠となり
このままぎこちなく繋がり続けるよりは、と互いに感じていたはずの関係。

「あなたがたとはもう会うつもりはなかったんだ」
「それなのに急に呼び出しておいてそんなことを言われても」
泣きそうになる。雨の滲みた爪先が冷たく、痛い。
カフェのテーブルも、周囲に巡らされたショウウィンドウも
銀色をした光沢のないマネキンに囲まれていてひどく心許ない。



自分の中に小さな他者が存在しているのだから
何をしていてもその存在を意識せずにはいられない。
人と人とが文字通りの意味で分かち難く繋がり合った状態。
意識の容量が足りなくなって行き場のなくなった記憶の断片が
近頃はしばしば夢に現れてめいめいに自己主張している。



ときどきは、あなたも私を思い出しますか?
私はもう、半分忘れていました。でもまだ憶えてる。今は、まだ。
posted by YUKINO MATOI at 02:24| Comment(0) | TrackBack(0) | 夢日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年07月21日

南海キャンディーズ

しずちゃんの部屋にお泊まりにいく。
夜遅くまでおしゃべりしたり、雑誌を読んだりして楽しい。
時々、山ちゃんが仲間に入れて欲しそうにうろうろしているが
しずちゃんは一切相手にしないので、すごすごと帰ってゆく。

翌昼、クレンジングオイルを忘れたことに気づく。
取りに行くと、しずちゃんは昨日の雑誌の続きを読み耽っていて
「机の上にあるから勝手にとっていってや」という低い声で目が覚める。
posted by YUKINO MATOI at 09:34| Comment(0) | TrackBack(0) | 夢日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年07月07日

見知らぬひと愛しいひと

夢の中の「私」はときとして
目覚めているときの私とは別の人間なのだが
そのことに気づくのはいつも目が覚めてしばらくしてからなので
そのたびに、わずかな(あるいはとても長い)時間を
私ではない何者かとして駆け抜けてきたことに淡い感慨を覚え
ここではない世界の残滓がまだ体にまとわりついているように感じ
もしかして戻れやしないかと、そっとふたたび目を閉じる。

ある夜のこと。
私よりは10歳ほど若く、私よりもずっと髪が長く
私に似て中途半端に計算高くてそのくせ嘘の下手な「私」は
「私」のことを好いていてくれた、とても優しい人を失って泣いていた。
私にとってはもちろん見知らぬ人なのだけれど
「私」にとっては得難い友人であり、理解者であり、憧れの対象であり
「私」の狡さと彼の誠実さと、わずかだけれど決定的なタイミングの拙さのせいで
恋人同士にはどうやら永遠になりそこねた間柄らしかった。
夢の中で始まった戦争にやがて彼は徴兵されて前線へ赴き
不穏な空の下、「私」は疎開先の山村で遠い愛しい人を思って泣いていた。

眠っていないときの私の世界との近似点が多い夢を
現実的な夢と言うのならこれほど非現実的な夢もないものだ、が
最後に彼の残してくれた心遣りは不思議なほど切なくまた嬉しく
それだけに悲しくて悲しくて自分の愚かさを悔やんでも悔やみきれなくて
その日は一日、夢の中の見知らぬ彼が亡霊になって心に居座ってしまったほど。
例え「私」にとってどれだけ愛しくとも、私にとっては本来なら
「客観的に判断して魅力的だけれど恋愛の対象にはならない人」だっただけに
目が覚めてからもこんなに心を痛めてしまっている自分に驚く。
夢でまた逢えたらとまではさすがに思わないけれど
今度見かけたらどこから来たのか聞いてみたいなー。
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2007年05月10日

うらら 柳の下

アクセサリショップと服飾材料店を兼ねたような
かわいらしいお店がオープンすることになり
オープン記念展示会に自作を出品することになる。

オープニングパーティー当日。
他のデザイナーの皆さんはめいめいに麗しく着飾って
青々とした初夏の並木道の下を自転車で駆けつける。
私も私でドレスアップしたつもりだったのだけれど
他の方々と比べていささか見劣りする気がしてならず
一旦家に帰って着替えて出直そうとして夫に制止される。
翡翠色の振袖を着たschiseさんも
ミラノから駆けつけてくれて嬉しい限り。

パーティー会場の奥で背の高いスツールに腰掛けていると
久しぶりに電話しようと思っていた友人が向かいに座る。

会うの久しぶりだね。電話しようと思ってたんだけど。
いいよそんな、忙しいのに電話なんてわざわざ。
でも、声が聞きたかったから。

湯気の立つスープと甘いパンが横たわるテーブルを挟んで歓談。

その後妙な男性に絡まれ、その人を罵倒するところで目が覚める。



起きて仕事していると夢の中であった友人からメール。
何度か短いメールをやりとりして、結局電話はかけず。
夢の中で見た緑と、その下を行くうら若き乙女のドレスとが
まるで鈴木清順の映画のようでとても美しかったのに
夢の常として、描き留めようとしても思い出せないのが悔しい。
自分の脳の中に入っているはずの光景なのに
どうして好きなように取り出せないのだろう。
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2007年04月10日

階段が表すものは、理想と現実

以下、夢によく出てくるもの。

・階段……登るときも降りるときも
 単に1つの光景として出てくるときも。
・追われている状況 
・誰かが死ぬこと
・学校……小中高の建物がベース。大学はなぜか夢に見ない。
・回廊のある建物、中庭……学校のイメージと重なる。
 実際に私の行っていた学校はずっとそういう造りだった。
・ステンドグラス、ガラス
・海
・テーマパーク、書き割りのような景色
・雨
・丈の高い草原、または畑
・高速道路
・古い日本家屋……必ず建物の中か玄関付近。外からの眺めはない。
・電車



そして最近見た夢。類似性を感じるもの2つ。



独裁者の入城。
仰々しいおもちゃのような鎧に身を固めて城門をくぐると
ぬかるんだ地面の上は目を覆いたくなるほどの屍の山。
残された人々も追いつめられて次々と自ら命を絶ってゆく。

途中は映し出されない。やがて独裁者は失墜する。
かつての側近に追われて逃げ惑っていると
車内が明々と照らし出された電車が目の前の広場に滑り込んでくる。
最終電車。暖かく安全な車内。今乗れば間に合う。逃げられる。
そうとわかっているのに、近くの別の建物に逃げ込んでしまう。
行き止まりとわかっている廊下を走る。
開けた先には追っ手がいると知っているドアを、開けてしまう。



どこかひなびた温泉宿のような風情の館。
浴室には白濁した湯が湧いていて、柱も壁も床も黒光りしていて
古い館の中を黒衣の娘たちは靴のまま駆け抜ける。
広い広い館のあちこちには罠や試練や障害が仕掛けられていて
唐突に、あるいは協議の結果、またあるいは誰も気づかぬうちに
一人また一人と、娘たちは少しずつ減ってゆく。

大階段の正面には大きな鏡が貼られていて
その前を通るときにはどの娘もなるべく鏡は見ないように
けれど少しだけ視界の端で自分の姿を確かめられるように
急くようなそうでないような中途半端な身振りで通り抜ける。
自分が映っていないかもしれないと思うと怖くてたまらないのだ。

堪え切れずに屋敷を飛び出すと
細い剣を持った青白い顔の男が待ち構えていて追いかけてくる。
逃げられない。
ここにいても外に出ても、いつかは死んでしまう。

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2007年03月21日

ニホンゴ

電車で隣り合わせたむさ苦しい男性はどうやら日本語の勉強中らしい。
手ずれのしたテキストには日本語の本文と
それをローマ字で書き下したものだけが載っていて
ドイツ語訳はついていない。
関わると面倒そうなタイプ、と判断するが目が合ってしまう。
挨拶やいくつかの単語、単文を丸覚えしているだけで
日本語のいろはをほとんど理解していない様子。
にもかかわらず「○○トワァ、ドゥイゥイミデスカ?」を連発されて辟易。
「『ワサビ』トワァ、ドゥイゥイミデスカ?」
「『のような』トワァ、ドゥイゥイミデスカ?」
の応酬が延々と続くのだ。



これって明らかにkimmyが送ってくれた
ラーメンズ『新日本語学校』の影響。
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2007年03月19日

アイスキャンディ

マンゴープリンが大好きなぷりえさんと早稲田界隈に行く。
新しくオープンしたり潰れたりしている店を眺めては
しばらく歩いていなかった道の変化を楽しむ、が
ぷりえさん曰く件の店は私が在学していたときからあったらしい。
ランチメニューは小盛りのラーメンを一度に2〜3種類楽しめて
さらにセットでついてくるマンゴープリンが絶品
という評判のその店に入るが時刻は昼をかなり過ぎていて
ランチタイムはもう終わってしまったという。
プリンだけでも頼めませんか?と食い下がるが、おばちゃんはすげない。
代わりにレジ横に小さな保冷ボックスがあって
その中にはぎょっとするほど色鮮やかな赤や水色のアイスキャンディに
チョコレートで繊細なレースのようなコーティングを施した氷菓が並んでいる。
代わりに試してみたいのだが失意のぷりえさんには言い出せず、店を出る。



店から高田馬場駅に向かって歩いていて目が覚める。
夢のラーメン屋のあった場所に実際にあるのはレバ刺しの美味い焼鳥屋。
何より恋しい食べ物の筆頭はやっぱりナマ物なのであります。
posted by YUKINO MATOI at 01:42| Comment(0) | TrackBack(0) | 夢日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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