2012年08月21日

一人歩く

ドイツに戻ってきています。



高校時代の友人に、本帰国を決意した旨を伝えると
それならこの夏休み中に一度遊びに行きたいとのこと。
私たちが帰省から帰る日程と彼女の休みがうまく重なったので
同じ飛行機で成田からフランクフルトに降り立ちました。

高校2年生の1年間だけ同じクラスだった彼女とは
実はその間一緒になにかをしたり、特別仲が良かったりしたわけではなくて
数人の共通の友人のほかには共有できる思い出らしきものも殆どなくて
どうして高校卒業後に連絡を取り合うようになったのかもよく覚えていないくらい。
それなのにこうして遠路はるばる訪ねてきてくれて
呆れるほど話題が尽きず、昼も夜も気兼ねなく一緒にいられるのを本当に不思議に思った。

彼女との会話で、大切なことから些細なことまで、
具体的な出来事から言葉にならないぼんやりとした雰囲気まで、
忘れていたことをたくさん、たくさん思い出した。

再び機上の人となる彼女を見送っての、子どもを夫に預けた往復4時間の電車の旅。
ああ、私はかつてこうやって一人で出かけていたのだ、ということが、まじまじと蘇る。
用は済んだのに、なんとはなしに道草をしてうろついた夕暮れの街。
自分の足の赴くままに見知らぬ街を歩いた日。
一人で見上げた空。誰も写っていない写真。

彼女と過ごせたことで
自分がかつて立っていた場所を
自分が今立っている場所へ繋がる道を
私はとても鮮やかな景色として焼き付けることができた。
思えば私が初めてドイツの地を踏んだのも、暑い暑い8月のことでした。

ただただ彼女に感謝しています。
9年前と同じ、暑い暑い8月に
彼女とともに、あるいは一人で、この場所に立てたことに感謝しています。
posted by YUKINO MATOI at 14:36| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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