2008年12月29日

たった、2〜3秒

つかまっていた机から手を離して2本の足で立った。
まさか年内に見られるとは思わなかったので
へなへなと腰が抜けてしまった。笑った。
posted by YUKINO MATOI at 19:34| Comment(0) | TrackBack(0) | 子日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年12月27日

やっと

諦めのついたもの、それは振袖。
母から譲り受けた振袖と袋帯、伊達衿、帯揚げ帯締めの一揃えがたまらなく好きで好きで
成人式と結納の2回しか着られなかったのが悔しくてたまらず
未婚のふりしていつかこっそり着てやる…!と
子が生まれてからもなお胸に闘志を燃やし続けていたのですが
親類縁者友人知人等々私が既婚子持ちだと知る人が誰もおらず
かつ振袖がゆるされるほどに私が主役を張る場などもう一生ないことに
子を寝かしつけながら唐突に気づきました。
遅いですか。遅いですね。ええそうですね。
何事につけ諦めの悪い性分なもので。

子と向かい合う時間は前触れなく容赦なく余分なものを私から剥がし去ってゆく。
諦めた後の清々しさは掃除の済んだ寒い部屋のごとく。
削ぎ落とすべきものはまだまだ山積み。
不思議と、痛みは感じない。
posted by YUKINO MATOI at 21:35| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年12月25日

12月25日、快晴

「君はクリスマスイブになると何か溜まってたものが噴き出すの?」
とキティが問う。どうもそうらしい。
思い当たる聖夜の思い出が多すぎる。
一年間の心の澱の総決算の時期なのだ、きっと。
にっちもさっちもいかなくなって
おいおいと泣きながら洗濯物を干す24日の午後。
2人前のティラミスと牛肉の煮込みとサラダを作ってもらって
ぼさぼさの髪とよれよれの顔のまま、少しのワインと一緒に食べた。

子と遊び、乳を与え、さらに日に3度の食事も与えて
おむつを替えて泣けばあやして風呂にも入れて
引っかかれて噛みつかれて一緒に泣いて、笑って、眠って

その合間に布を裁って、縫って、本を読んで

ホットケーキを焼いて
床を拭いて
カップを、セーターを、ハンカチを洗って

ぜんぶ、その全部、全部が
それなしではもはや一日も明けないほど
たいせつなものばかりで

だから母は時々うまく走れなくなって目を回して倒れるのです。

毎年毎年、新しい年が近づくにつれて必ず思うのです。
来年こそはもっと体力をつけようと。
今年よりもタフになろうと。



初めてのクリスマスプレゼントは
ちいさな木製の果物を父から
テレタビーズのDVDを母から。
鎖骨をまた噛まれて、くっきりと小さな歯形がついた。
にんじん入りのホットケーキを食べて小さく咳をする。

メリークリスマス。
posted by YUKINO MATOI at 21:20| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年12月20日

正しいハグ

子がやっと「首の後ろに腕を回して抱きつく」ということを覚えてくれた。
「項の髪の毛をむんずと握ってしがみつく」のではなく。



今日は一歩も家から出ません、と決めて
パジャマのまま子とたわむれ過ごす短い冬日ののどかさよ。



どこへでも這ってゆけるということは
いたい場所を選んでそこへゆき
いたくない場所からは遠ざかる能力を身につけた、ということのはず。

(食事用の椅子が大嫌いで1分と座っていられず
 隙あらば這い出そうとするので食卓はいつも戦場)

なのに子は母のそばを少しも離れようとしない。
この時期の子が親に抱く愛情、信頼の絶大さは
本能的なものとはいえ本当に底が知れない。
とにかく手がかかってかかって仕様がないのだけれど
「どんなに大変でも構わないから
 もう一生この小さいまま側にいてくれないかしら」
とうっかり思ってしまいかねないほど愛くるしいので、ずるい。



友達に借りた『点子ちゃんとアントン』のDVDを子と遊びながら鑑賞。
うっとりポイントは無論メレット・ベッカーさん扮するアントンのママ。
あんなふうに三十路を過ぎてもしなやかに美しいお母さん
踊り子の衣装とシャラシャラ鳴るフラフープが似合いすぎるお母さん!
ベッカーさんの綺麗さって人を寄せ付けないところが全然なくって
うっとりさせるだけでなくこちら側の張り合いを引き出してくれるのが素敵。
マレーネ・ディートリッヒ風の白いスーツに細い眉でオペラに行く
点子ちゃんの美人ママが、母親として同性としてかなり遠い存在に思えるのに比べると
(その手の作りこまれ研ぎ澄まされた人工的な美しさも大好きですが)
アントンママも、フランス娘のロランスも
いい具合に力の抜けた、それでいて姿勢のおそろしくきりりとした
愛してやまないタイプの美人さんを演じていて、眼福でした。
posted by YUKINO MATOI at 02:46| Comment(0) | TrackBack(0) | 子日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年12月17日

言の葉

言葉を紡ぎ損ねて
言葉に救われ
言葉を選びあぐんで
言葉を失う。

言の葉のしもべは言葉より遠くへは行けない代わりに
言の葉でしか辿り着けない場所を目指す。

昔、大学の卒業が迫った頃
地元の馴染みの画材屋のご主人に
「君は言葉の人だろう」
と言い放たれて驚いたことがある。
なにしろ高校の美術部に在籍していた頃からのお付き合いであるからして
私としては絵画や写真、陶芸などについての話こそすれ
およそ言葉にまつわる話などした覚えがなかったので。

言葉で過ちを犯した日に友から本が送られてきて一息つく。
子を産んだ病院の近くにある古臭いショッピングモールにて
全然期待せずに入ったカフェのココアに裏切られ、うっとりする。
溶かしたチョコレートをそのまま飲んでいるように
信じられないくらい滑らかで濃厚。
子は7番目の歯でこりこりと上手にビスケットを食む。
浮かんだり沈んだりを繰り返して、気づけば師走も残り半分。
posted by YUKINO MATOI at 06:22| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

さまよえる乳児

ハイハイもつかまり立ちも伝い歩きもすっかり上手くなって
少々の段差もものともせず動き回るようになった子は
夜中に寝ぼけてぐりぐりと枕元を徘徊するようになりました。
二親の顔やら腕やらをむしむしと踏みつけながら。
どうやら最も快適な寝場所を探しているらしく
目を閉じたまま、あるいはとろりと寝ぼけたまなこで
ぽふん、と倒れこんでは立ち上がって這い出し
また別の場所へ顔を埋めては立ち上がることをしばらく繰り返します。
大抵が明け方でかなり眠くつらいことを差し引いても、これがめちゃくちゃに面白い。
私も子どものころはシーツの皺やら枕の偏りなど
一旦気になったが最後眠れなくなって
もそもそと寝心地の良い場所を探しては蠢いたものでした。
そして最終的には母の腕枕で落ち着いてすうすうと眠りの海に戻ってゆくのです。
くくくくく。可愛いやつめ。
posted by YUKINO MATOI at 06:05| Comment(0) | TrackBack(0) | 子日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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