2007年03月25日

示されて、そこにあるもの

生まれたての赤ん坊が全身で己の存在を主張する姿は美しい。
主張することと眠ること以外に何もない、清らかな姿。
欲望を、本能を、ただただ訴え、庇護と愛情とを求める姿。



示す、ということに無頓着である人間を、私は許すことが出来ない。
そこに示されているもの、他者が示そうとしているものに対し
あまりに無配慮な人間もまた、許すことが出来ない。
己が示しているものを他者が知覚することによって
初めて己は己としての存在を獲得できるのだというのに。



私が、私の力のほとんどが注ぎ込んでいるのは
私が世界に対して何をどのように示すか
それを思考し実行に移す一連の過程にであり

私が最も注意と敬意とを払って見つめているのは
他者が何をどのように思考して
それをいかに提示してゆくのか
殆どががそういう事柄に関してであり

逆に言えばそれ以外のことに関しては
人知の及ばないところで起こる出来事
例えば信じられないくらい鮮やかな空の色や
砂漠に咲く花びらのかたちのような
そういうものに対するエネルギーを別にしたら
まるで興味らしい興味を持たないのだ、私は。
posted by YUKINO MATOI at 08:58| Comment(0) | TrackBack(0) | 考え事の記録 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年03月21日

ニホンゴ

電車で隣り合わせたむさ苦しい男性はどうやら日本語の勉強中らしい。
手ずれのしたテキストには日本語の本文と
それをローマ字で書き下したものだけが載っていて
ドイツ語訳はついていない。
関わると面倒そうなタイプ、と判断するが目が合ってしまう。
挨拶やいくつかの単語、単文を丸覚えしているだけで
日本語のいろはをほとんど理解していない様子。
にもかかわらず「○○トワァ、ドゥイゥイミデスカ?」を連発されて辟易。
「『ワサビ』トワァ、ドゥイゥイミデスカ?」
「『のような』トワァ、ドゥイゥイミデスカ?」
の応酬が延々と続くのだ。



これって明らかにkimmyが送ってくれた
ラーメンズ『新日本語学校』の影響。
posted by YUKINO MATOI at 18:41| Comment(0) | TrackBack(0) | 夢日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

Call me, please

いかにも「雑貨」然としたファンシーな小物には
もうそんなにお金を使いたくはないのです云々
と申し上げた舌の根はもう乾いたか。乾いたね。大丈夫。

1699_3425.jpg

携帯電話につないで使うこの真っ赤でレトロな受話器で
オールド・スクール・スタイルに戻って
おしゃべりを楽しむことができます(下記サイトより直訳)


いつでもどこでも気分は70年代。
指で受話器のコードをクルクルしながら。

http://fredflare.com/
posted by YUKINO MATOI at 18:23| Comment(1) | TrackBack(0) | メモ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年03月19日

世界の拡張

母方の実家はその地方では至極普通の造りの旧い農家。
縁側から続く居間があり、奥に短く幅の広い廊下が続き
その先が祖父母の部屋と物置である。
物置とはいうものの毎日頻繁に家人が出入りする部屋なので
入り口の襖は常に外されており明るく風通しも良く
奥の壁には日に灼けて色の抜けた壁紙が今も貼られている。

小学生の頃、確か初夏。
虫干しか何かの手伝いに駆り出されたのだと思う。
あるいは曾祖母が亡くなって遺品を整理していた時期だったか。

祖母が物置の奥でなにか壁際をまさぐっていたかと思うと
いきなり目の前一面が真っ黒になった。

キラキラと埃が舞い、ガラス越しの暖かな色の光が差す物置の奥に
突然ねずみ色の壁に囲まれた暗い深い穴が現れて
ひんやりとした空気がそこから流れ出してきたときの衝撃は忘れ難い。

もちろん今になってみればなんのことはない。
もともとそこには開ける機会の恐ろしく少ない押し入れが一間あり
手前には無造作にものが詰まれていて把手にも敷居にも気づかず
ずっと押し入れの戸を壁だと信じていた、というだけの話なのだが。

安らかだと思っていた場所の襖一枚向こうは暗い狭い恐ろしい場所だった。
光も射さず風も流れず、得体の知れない瓶や茶箱はまるで墓標のよう。
ただ存在を知らずに過ごしてきていただけで
そこへの入り口はずっと側に在ったのだ。ぞっとするほど近くに。



驚くほどの間近にあったのに、未だ触れることのなかったものを知る。
その質量の分だけ、ほんの少し、けれど確実に世界を変える。
安寧に閉じられて囲われて、その状態こそを正しいと思っていた箱庭が
ぴったりと閉じられたままに内側をさらけ出して拡張する。



という出来事に少し似たことが先だって起こりました。
iBookの空き容量が1GBを切ってしまったので
増やしすぎたiTunesの中身をせっせと片付けていたら
名称未設定の中途半端なトラックが十数曲見つかったのです。
出所は夏に帰国したときに読み込んだ数枚のアルバム。
どれも新譜だったのでよく聴きもせず歌詞カードもろくに観ず
とりあえずデータだけ移してCDは日本に置いてきたところ
何故かタイトル等の自動入力から何曲かが漏れて
そのままライブラリの片隅に埋もれてしまった模様。

それだけならここまで驚かないのですが
数曲が欠けたまま聴いていたアルバムのどれもが
そのままの状態での曲の流れや全体の構成がとても自然でかつ美しく
私はそれら全てを「そういうもの」として半年以上愛聴してきたのです。
急に新参者が加わって聴く新たなアルバムは
新たなエピソードが追加されて奇妙に筋が変わってしまった物語のよう。
慣れるまでしばらく時間がかかりそうとはいえ
その奇妙さはそうそう味わえるものではないとも思い
つまるところは結構、楽しんでいます。


posted by YUKINO MATOI at 07:44| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

アイスキャンディ

マンゴープリンが大好きなぷりえさんと早稲田界隈に行く。
新しくオープンしたり潰れたりしている店を眺めては
しばらく歩いていなかった道の変化を楽しむ、が
ぷりえさん曰く件の店は私が在学していたときからあったらしい。
ランチメニューは小盛りのラーメンを一度に2〜3種類楽しめて
さらにセットでついてくるマンゴープリンが絶品
という評判のその店に入るが時刻は昼をかなり過ぎていて
ランチタイムはもう終わってしまったという。
プリンだけでも頼めませんか?と食い下がるが、おばちゃんはすげない。
代わりにレジ横に小さな保冷ボックスがあって
その中にはぎょっとするほど色鮮やかな赤や水色のアイスキャンディに
チョコレートで繊細なレースのようなコーティングを施した氷菓が並んでいる。
代わりに試してみたいのだが失意のぷりえさんには言い出せず、店を出る。



店から高田馬場駅に向かって歩いていて目が覚める。
夢のラーメン屋のあった場所に実際にあるのはレバ刺しの美味い焼鳥屋。
何より恋しい食べ物の筆頭はやっぱりナマ物なのであります。
posted by YUKINO MATOI at 01:42| Comment(0) | TrackBack(0) | 夢日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年03月18日

耐久性は低めです

わりと筆まめな母からしばらくメールがなく
年度末で忙殺されているのかしらん、と電話を入れたら
風邪で咳が止まらない様子。
お大事にね、風邪が治った頃にまた電話するわ
私もものもらいのせいで頭は痛いし微熱もあるし、と伝えると
粘膜系の炎症はストレスや疲労で抵抗力が落ちると起きやすいから、と
逆に心配されてしまう始末。

疲労が溜まるほどキリキリ働いてませんからと言ってはみたものの
そういえばあれは先週末のこと
キティが試合中に肩を強打して三角巾で腕を吊って帰宅したのは。
骨には異常はないものの右手がほとんど使えなくなってしまい
一人では服も着られず風呂にも入れず炊事洗濯など論外で
日頃1:1で分担していた家事+仕事のサポート+介護めいたあれやこれで
気づくとそこそこ消耗していたのは事実と言えなくもないような。

一日に洗う皿がほんのちょっと増えただけで
片方の瞼がほんのちょっと腫れただけで
いとも簡単にバランスを崩すこの有り様よ。

週の後半からは少しずつ腕が動かせるようになってきたから
本当に大変だったのは前半のたった2、3日だったはずなのだが。

立て直すのに日曜日を丸々あてがえる余裕があるのは有難いこと。
今日は静かに過ごすこととします。
posted by YUKINO MATOI at 23:02| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

イタリアン、ウィキベディアデビュー

http://ja.wikipedia.org/wiki/イタリアン

「イタリアン(新潟)」って。
posted by YUKINO MATOI at 19:47| Comment(0) | TrackBack(1) | メモ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

同調

夫婦揃ってものもらい。
私は左目、あなたは右目。
posted by YUKINO MATOI at 07:16| Comment(2) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年03月08日

金魚だったらもっといいのに

pic_koi_big4.jpg

乱雑な机の上を飾り付けることにそもそもあまり意味はないですし
いかにも「雑貨」然としたファンシーな小物には
もうそんなにお金を使いたくはないのです。年齢も年齢ですし。
でもこのマウスはいいなぁ。

http://www.pat-says-now.com/
posted by YUKINO MATOI at 06:53| Comment(0) | TrackBack(0) | メモ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年03月02日

ドラマのだめ

10年以上前、まだ松本人志が坊主にする前の『ガキの使いやあらへんで!』に
「松ちゃん電撃!? 2まわりのうさぎ年!」というネタがあり(ビデオにも収録)
どうせ結婚するなら笑いが取れるほうが芸人として本望である
なんなら2まわりくらい年上のババアと結婚したる、と松ちゃんがのたまうのです。

ドラマ『のだめカンタービレ』Lesson5に挿入された
「略奪愛!! 松本人志(43) 65歳女性と結婚」記者会見の映像は
絶対にこのネタからの引用だと確信しているのですが。
もしかして日本でまだ我々夫婦しか気づいていないのではというくらい
どこにも言及がありません。誰か正しいと言って!そして驚いて!
posted by YUKINO MATOI at 22:33| Comment(1) | TrackBack(0) | メモ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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