2006年08月29日

緑を志向する

浴衣を着られるときに着ておいてよかった。
あれから気温は日々下がる一方。
8月中にもしかしたらもう一度暑くなるかも、と
僅かな望みをつないでいたけれど
今日、再び暖房のスイッチを入れました。

留守にしていた間にすっかり荒れてしまったベランダを復旧するべく
緑を足そうと思っていた矢先にこんなの発見。
http://www.benelic.com/donguri/goods/2006/07/g-planter.html
http://www.benelic.com/donguri/goods/2006/01/planter.html

こちらは室内向け。
可能ならば葉肉の厚いくすんだ色の鉢植えを集めて
その下に配置して室内を腐海にしたいけれどそんな場所はない。
http://www.benelic.com/donguri/goods/2005/10/sprout.html

LED内蔵で目が赤く光る怒りの王蟲の小物入れも。
http://www.benelic.com/donguri/goods/2005/12/fantasy.html

コダマやタタリ神のガーデンピックなども扱う。
(土に挿して庭や鉢植えをデコレーションにする)
秀逸なのはトトロのガーデンピックセットを
笹の葉と紐でくるんでおみやげ包みにして売っているところ。
鎌倉に行ったときに立ち寄っておくべきだったか。

ここの人はロボット兵と王蟲と飛行石にとても思い入れがあるらしい。
posted by YUKINO MATOI at 18:29| Comment(0) | TrackBack(0) | メモ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年08月23日

贅沢

普段は多くて週3回程度しか通わないバイト先が全面改装中なので
その手伝いに毎日駆り出されている。
大工仕事は久しぶりなので鈍っていた体に喝を入れるには丁度いい。
住まいや店舗は「自分で手を入れて使う」のがドイツ賃貸事情の基本なので
壁やら窓枠やらに遠慮なくカンカンと釘を打って大幅に手を加えているところ。

市街地に住んでいて庭が持てない人のためや
マンション・アパートに住んでいる人は
少し郊外にミニガーデンを借りていることが多いのだけれど
うちのオーナー夫妻のそれはどうやらミニと呼べる規模ではないらしい。
ゆりかごのような大きなバスケットに山盛りのプラム、数十キロのリンゴ
バケツにいっぱいの各種ハーブ、野菜。
毎日バイトに行くたびにおすそ分けを頂くので家の台所がとても潤う。
朝摘んだばかりのパセリとセージを刻んでハーブバターを作ったり
果物をせっせとハチミツに漬けてみたり、生葉のミントティーを煎れたり。

仕事と家事とのバランスが絶妙な上に
新鮮で美味しいものが食べられてとても贅沢な毎日。

車の免許を取って母方の実家で農業を継いだら
口に入れるものは自給自足して合間に作品制作して
本と服と材料とCDとDVDとたまに旅行するくらいのお金を稼ぎながら
毎日こんな風に生きてゆけるかも、などと、しらっと思いつく自分が怖い。
posted by YUKINO MATOI at 19:53| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年08月19日

浴衣でワイン

浴衣は昨年の夏日本から遊びに来てくれた友人のお土産。
帯も腰紐も持っていなかったので1年間たとう紙に包んだまま寝かせる。
先だっての帰省の直前、本帰国を控えた友人に浴衣セットを譲り受ける。
帯、腰紐、肌襦袢、伊達締。下駄は日本で買ってきた。
折しも好天が続き、金曜日からは南ドイツ最大級のワイン祭が始まる。

で、ドイツで初めて浴衣着用して出かけてみました。
コンツク、コンツク。石畳を鳴らしつつ。



結果から言うとドイツに来てから今までで一番もてました。ははは。
特に祭が進んでほろ酔い加減のおじさま方に大人気。
写真撮られる微笑みかけられる話しかけられる。
恥ずかしいとか緊張するとか照れるとかいうよりも
未知の経験がくすぐったく、面白かったです。



着物を着ていると腰紐のあたりでアルコールが止められて
上半身だけが酔っぱらう、という経験はこれが初めてではない。
が、下半身に酒が回らないということは
普段の2倍の濃度で酒精が腰から上を駆け巡るということ?

ワイン2杯とジントニック1杯(←やたらと濃かったんですが)で
見事に眠くなってしまい、帰宅して浴衣を脱ぐや否や爆睡。
いい年をして化粧も落とさずにベッドに倒れ込むなんて、嗚呼。
posted by YUKINO MATOI at 19:09| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年08月16日

さっむう

寒いんです。

ヨーロッパがおそろしいほどの猛暑に見舞われた話は聞いていたけれど
一転今度は冷夏に、という話はニュースにはならないようで
着いた日から気温は下がる一方、天候もぐずぐずと湿っぽく
ごうごうと風が鳴る嵐めいた日すら。

帰宅1週間目の今日、久しぶりに気持ちよく晴れた空を見ることができました。
それまではジャケット着て暖房つけて暮らしてたんですよ?

晴れたとはいえ気温は相変わらず低めなのにも関わらず
夫は嬉々としてサングラスに半袖Tシャツで出かけてゆき
お土産に素敵な銀色の工具箱を買ってきてくれました。
工具類の収納場所が増えたので
万力もエトーもこれで買えます。嬉しい。



部屋の規模の割に広くて日当たり良好なうちのベランダは
2本の大きな木がちょうど外からの目隠しになる高さに茂っていて
明るく風通し良く適度に緑に囲まれていてとても快適だったのに
家を空けている間に西側の1本が切り倒されていてショック。

猛暑のあおりをもろに受けたらしく
西側の木陰だった場所に置いていた鉢植えは
急に西日をもろに受けるはめになって乾涸びてしまった。
もともと半日陰になっていた東側の作り付けのプランターは
雨風が直に吹き込むようになってそれが乾くほどの日照もなく、湿地のよう。
洗濯物も吹き飛びやすく、少しの風で窓がガタガタ鳴るようになり
とても荒んだベランダになってしまった。
大樹と呼べるほどの木ではなかったとはいえ、守られていたのだ。

日本で友達にとてもきれいなクレマチスの切り花をもらったのだけど
もちろん持って帰ることなんて出来なかったから
見晴らしのよくなってしまったベランダで
もう一度紫のクレマチスを咲かせられないだろうか、と夢見る。
posted by YUKINO MATOI at 06:40| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年08月09日

それでもそれは、空砲ではなく

桜庭一樹『砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない』読了。

日本海側の片田舎で暮らす山田なぎさ、13歳。
自分が人魚だと言い張る転校生の海野藻屑、13歳。
いきなり海野藻屑がバラバラ遺体になって
山中で発見されるところからこの物語は始まる。



地方小都市と女子中高生の組み合わせに弱い。
どうしてだろう。
ただ単に私が地方出身者で
日本海側の片田舎で女子生徒していたことがあるから、というのなら
この一冊は日本の大半の女の子にとってのツボ
ということになると思うのだが。



夕方には虫とカエルの合唱が道の両脇の田んぼを埋め
「藁を温めたような土臭くて生暖かい香り」の漂う中を
延々と、黙々と、学校と家とを往復していたあの日々。

平和な暖かい時間が流れていた。
守られていたのは確かだけれど
守り切れなかったものがいくつもあった。
苦く苦しく引き延ばされた時間が同時に流れていた。

今となってはどのように思い出すことも難しいことではない。
塩辛い記憶とともにでも、牧歌的な風景としてでも。

でも、確かに。

あの日々の中にはいくつもの墓標が立てられていて
饐えた匂いのするアスファルトの上を
並んで歩いていたはずの足音が
いつの間にか一つ二つと聞こえなくなってゆくのにさえ
気づかないふりをして先へ先へ先へと急いだ。

あの日々を生き延びた子も、生き延びられなかった子も
力なきへっぽこ弾丸を必死で撃ち放とうとしていたのだ。

生き残った子だけが、大人になる。

悲しいのでも同情するのでも
ましてやかつての自分がかわいそうなのでもないけれど
それでも涙がこみあげてくるのを抑えることができない。



私たちがもしも都会で生まれ育っていたら
きちんと装填して構えて撃ちぬくことのできる弾丸を
13歳だったあのときに手に入れられていたのでしょうか。
posted by YUKINO MATOI at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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