2006年07月22日

7月18日〜22日 行動録

高温多湿。ボディローションが要らない。
いかにも夏らしい夏という日が
後半の数日を除いてあまりなかったので
日焼け止めから解放された肌が喜ぶ、喜ぶ。



18日、池袋。
東武の地下で金時まんじゅうと水羊羹を調達し
久々のモスバーガーに舌鼓を打ったあと
ぷりえさんの新居にお邪魔する。
窓からはサンシャインが見えるのに
お家のまわりは猫も緑も多くてしっとりとなごむ。
持参したお土産にはそのしっとり加減が敵だったようで
湿度の低い国から持ってきた紙類を取り出すと見事に波打っていた。
ぷりえさんに何か差し上げようとするとよくこんなことが起こるのだ。
いつもいつも、ごめんなさい。

春に連載終了した作品と『臨死!江古田ちゃん』を読ませていただき
充実した1日目を過ごす。



夏のバーゲン最終節。
見る服見る服全部が可愛く見えて仕方がない時期と
何を見てもまったくときめかない時期との波があって
今年の夏の日本は思い切り前者だったので
各所を物色して歩くのが楽しいの楽しくないのって。

しかしその割に実際に購入したものが少ないのは
少数精鋭的にいいお値段のスカートを買ってしまったのと
とにかく本と紙類と素材とを山のように購入したため。



19日、鎌倉。大学時代の友人と卒業以来の再会。
ときおり小雨の降る鎌倉は緑がとても深く
ゆっくりと呼吸できる空気につつまれて穏やかな気持ち。
若宮大路から八幡宮、小町通で和紙を仕入れ江ノ電で大仏へと
修学旅行生のような青春鎌倉コース(を希望してたので)。
「きょうだけおねえちゃんになってください」
友人の愛娘(4歳)にきゅっと手を握られてめろめろに。
由比ケ浜で子どものこととか仕事のこととか
とりとめもなく、でも真面目な話をする。



泡盛危険。高田馬場の沖縄料理店にて
飲んで食べて飲んで飲んで飲んで飲まれた。
どんなに悪酔いしても記憶はほとんど無くさない体質なので
話したこと聞いたこと全部、覚えていて
涙がでるほど嬉しくて楽しかったことも覚えているけど
終盤の醜態はできれば、忘れてしまいたい。
みなさま本当にご迷惑をおかけいたしました。



22日、『イギリスの美しい本』展。

横浜やさいたまに行くのに比べて何故にこれほど遠いですか千葉。
おまけに駅の出口を間違えて公園に迷いこんでみたり。
連れの友達の持っていた携帯のナビ機能に助けられました。

辿り着いた千葉市美術館で待っていたのは
極めて高度な美意識と、それを裏打ちする技術の結晶。
書物への愛と書物の美的外観への愛は切り離しては考えられないとはいえ
書物を愛する人間が書物を愛するが故に見失ってしまいがちな大原則
すなわち本を手に取る人間にとって本はまず第一義に本であって
「作品」であったり一種の工芸品ないし美術品である以上に
手に取って開いて繰って読んで閉じるためのものなのだ、ということを
ものすごく高度な次元で具現化して生まれた本。
実用性と美しさのバランス、と口で言うのは容易いけれど
それをここまで昇華させた人たちの仕事ぶりを思うと
姿勢を正さずにはいられなくなります。

カタログどうしようかなーと思って迷って買わずに帰るも
時間が経つにつれてじわじわと欲望がつのり
とうとう郵便振替の青い用紙を握りしめて窓口に並ぶ。
買わずに後悔するくらいなら買って後悔しろ、の良い見本。



千葉市美術館に行ったことに微塵も悔いなどないけれど
新宿伊勢丹アートギャラリーにて開催中だった金子國義展
22日はなんとゲストに津原泰水氏を招いての
ギャラリートークの日だったのでした。ああん。
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2006年07月12日

スポーツ選手の顔と名前と功績が覚えられない

テレビを見ながらうっかり不用意な発言をしてキティに叱られる。
で言い訳しながら謝りながら反省しながら気づいた。
日本にいたときに見聞きした選手のことは
よっぽどのことがないと覚えていないのだが
こちらで得た情報は比較的しっかりと記憶されている。
原因としてスポーツの世界で働いている人間を伴侶に選んだことも
もちろん大きいけれどそれ以上に
日本にいるとあらゆるものが多すぎるのだと改めて思う。

一つの曲がヒットチャートに乗ると半年近く上位で売れ続けるという
なんとも代謝の遅いこの国の音楽事情に
最初のうちこそそれってどうよ、と思いもしたけれど
あらゆる分野において夥しい量のものが飛び交っては
消費されては消えてゆくあの状況って
日本人に一つの事ばかりに長く執着されては困る誰かが
意図的にそう設定しているのだろうとしか思えないときすら。

私は好きなものに囲まれて多幸感に沈んでいたい人間なので
素敵なもので満ちた世界そのものは喜ばしく思うけれど
取捨選択できるくらいの間隙もないようでは溺れてしまいます。
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2006年07月10日

今日のこと

朝起きたら頭がぐらぐらして起き上がれずうわぁ貧血だと
ベッドの中でしばらくぐったりして日が高くなってから
ようやく起きだしてもそもそと仕事と部屋の掃除と帰国の荷造りを
はかどらないペースで進めて午後から帰国前最後のバイトに出かけて
そこでちょっとした事件発生。激しく落ち込む。
お店に寄ってくれた友人に思わずぶちまけてしまったけれど
ていうかここで会っているときは彼女は客で私は店員なので
気持ちよくお買い物してもらうはずの相手に愚痴をこぼすなんて!
なんてけじめのない!自己嫌悪倍増。

帰宅してしばらくベッドに倒れて気持ちの整理をつける努力をする。
展示会まで山積みになった課題に少しずつだけど終わりが見えてきたので
電球を交換してもくもくと作業して途中キティの作ったちらし寿司を
たいらげてさらに作業。悪くない線まで行っているのだけれど
いいところまで持っていくにはもう何時間かかかりそうで
眠くないことだし片付けてしまおうかと気合いを入れ直すもどうにも
体がやる気を起こさない。何故?と問うたところで思い出したのは
ああ私貧血中だったわという事実で途端目の前がゆらゆらし始めたので
すみやかに歯を磨き顔を洗って泥のように眠る。



やりたいことがあって泣くのと
やりたいことが見つからないのとでは
どっちが苦しいのでしょうか神様、なんて
それなら今聞きたいんですけど神様
相手の気持ちがぜんぜんわからないのと
相手の気持ちが少しはわかるのに手が届かないのとでは
どっちが苦しいのでしょうか。
自分にはどうすることも出来ない種類のことだと
諦めがつくのならまだいいのだけれど。
そう遠くないところまで来ていながら
あと少しが越えられない。完璧になれない。
猶予を下さい。どうか。
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2006年07月09日

3本目はきみの奥歯

移動しまくりの6月の総仕上げのように
シュトラスブールに行ったあたりからキティの歯が痛みだした。
忙しくて放置していた治療途中の歯かと思ったらそうではなく
親知らずだった。よくよく今年は歯医者に縁の深い年だ。
すぐに歯医者に予約を入れ17日にはドイツを発つことを説明し
途中だった歯を治し終えてもらったうえでレントゲンを撮り
私が抜歯したのと同じ口腔外科で最短コースで抜いてもらったそう。
熱はあまり出ず、比較的元気そうに見えるのが救い。
私のときほど腫れていないように見えるのは
自分の顔ではないからだろうか。
親知らずの先輩として痛み止めを飲むタイミングや
回復の進み方、うがい薬の使い方などをえらそうに説明する。
いや、べつにえらそうにしたいわけではないんだが。
なるべく細かい経験談や対策を授けてもらったほうが
未知のこと、とくに体のことについては私は有難いので。

歯はきちんとメンテナンスしないといつでも悪くなり得るけど
歯の神経と親知らずは一度除去してしまえばもう悩まされずにすむので
なんとか乗り切って欲しい、と切に願う。



しかし口の中に新しい傷があると
柔らかいものを少しずつしか食べられないから
満腹にならないしすぐ消化してしまうしで慢性的にお腹が空くのよね。
同じものを食べているととてもではないけれど胃が保たなくて
間食絶賛増加中です。よろしくないですな。
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2006年07月06日

そのうちつわりの悩みだとか子育ての悩みだとかここに書くようになるのかしら

自分の悩みは他の人の悩みとは違う種類のものだ、という
青春期にありがちな鼻持ちならないナルシズムを裏返せば
自分は誰でも抱えているようなありふれた悩みとは無縁で
そんな俗っぽいことで頭を痛めたりはしませんよ、という
間違いまくった思い込みに他ならない。

結婚した相手が天涯孤独だとか勘当中の身だとかでない限り
誰もが大なり小なり頭を抱えるであろう義理の親という悩みの種に
自分がぶち当たる日など未来永劫来ないとさえ信じていた
あの頃の自分の横っ面を張り倒してやりたい気分。



四半世紀に少し満たない時間をかけて
それなりに真っ当な親と子の間の温度を見つけだして
これでお互い納得して幸せに暮らせると思っていたのだけれど
一番付き合うのが辛かった頃の親のような
早く家を出たくて出たくて仕方がなかった頃の親のような
そういう存在に再びぶち当たってしまった2年目の夏。



今ベルリンにものすごく行きたくて、というか住みたくて
3ヶ月、いや1ヶ月でいいからベルリンで過ごせないかと
わりと真剣に考えて(費用のことや向こうでの過ごし方など)いる。
日本の田舎を飛び出して上京して東京に倦んでドイツに来て
ドイツの田舎でヨーロッパの都会に憧れる日々を過ごす身としては
そういう野望は以前からかなり具体的に持っていたものだったけれど
義理の両親と過ごした直後にベルリンに行ったこともかなり大きな動機。
夫に不満は少しもないのだけれど
どこか遠くに自分だけの住処をつくりたくてたまらなかったあの頃に
今のこの気持ちはとても良く似ている。



そういうことを文字にしてしまうあたりがどうしようもなくヘタレな僕。
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2006年07月04日

息を深く吸い込むことも出来ずに

動悸が激しくなる。
胃がせり上がってくるように苦しい。
目眩がして、世界の音がまた少し遠くなる。

足元は明るくはないけれど覚束ないほどではない。
遠くには光が見えているのだから行く先を見失う心配など要らない。
赤い糸は細く後ろに延びて、糸玉はしっかりと手の中。
いつでも戻れるし、好きなだけ進める、はず。
こわくないこわくないこわくないこわくないこわくない。

だけどそこへ、一人で行くのは、さみしくて、こわい。
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2006年07月03日

2泊3日でちょっとそこまで

電車で1時間と少しのところにあるシュトラスブールには
行き慣れていてもう観光するところや宿泊するところではなく
セールのシーズンに買い出しに行ったり
ドイツでは不足しがちなエッセンスを仕入れに行ったりするところで
そのわりには行くお店はいつも一緒であまり新規開拓はせず
悪く言えば思い切りマンネリズムの中にある街だったのだけれど
今回の滞在はびっくりするくらいに新鮮だった。

まずツール・ド・フランスのスタートを観られたこと。
人が凄まじく多かったうえに、レースを観ていた時間は実質ほんの少しで
それでもそのスピード感と熱狂と目に飛び込む色彩の鮮やかさには目を見張った。
瞬きも出来ないほどの高速で駆け抜ける一群。
カラフルなユニフォーム、空に吸い込まれる風船、痛いほどの緑。

決勝戦進出を決めたW杯フランス対ブラジルの一戦をここで観られたのも収穫。

レースの合間にはu-ya先輩との公約だったインラインスケートの特訓。
ここしばらく旅行以外でろくに体を動かしていなかったので
少し感覚が解りかけたところですぐに体がいうことを聞かなくなるのが悲しい。

宿泊先はu-ya先輩のご友人宅。
1泊の予定が電車を逃して図らずも2泊。
近所のスーパーで材料を調達して作って食べて飲んで、と
このあたりのテンションは相変わらず世田谷でご近所住まいだった頃のまま。
西向きの窓からは細い三日月が見えた。

そして些細なことだけれど、徒歩だけで観光が済んでしまうこの街で
路面電車に乗ったことが実は一度もなくて
いざ乗ってみるとその先にはこれまで知らなかった場所がいくつもあって
私の知っている世界の外側にはまだまだ世界が広がっているのだ、という
至極当たり前のことを思い知らされた。
人影のない大学、裏路地の八百屋、小学校の校庭。この街の日常。
真夏ののどかな週末。

次に来るときは久しぶりにここの美術館に行こう。



u-ya先輩、お世話になりました。また今度。
posted by YUKINO MATOI at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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