2005年04月30日

よしもとばななさんづいている今日この頃

複数の友人との話の中で
一昨日くらいからいろいろな方向でよしもとばななさんの話が出て
オフィシャルページの日記とほぼ日の連載とをまとめて読み。
なんとなく今日は「ばななさん」と呼んだほうが良いように思って
以下敬称略さず。



ばななさんの世界はゆるやかで弾力のある規範と境界の上に成り立っていて
圧倒的にそれが心地よい場合とそうでない場合がある、と前に自分の日記に書き
ばななさんの書く日記もやはりそうであるなぁ、と思ったものの
ひとつ、確実にこれは支持できると思ったのは
死を悼む、ということについてでした。



職業観を共有できる人とする仕事がシアワセであり
生活観が共通している人と暮らすのがシアワセであるように
「死を悼むことについて」という鉛の破片のようなテーマについて
とても近いところにいる人の文章を読む、というのも
ひとつのシアワセで、だいじなことなのだ、と思い
好きなような、好きになりきれないようなばななさんが
(あまり素直でないけど)やっぱり好きだったりします。



前回の日記のコメントに記した
「彼女が死んじゃった男の子(セーラー服)と
 彼氏が死んじゃった女の子の話」は
『ムーンライトシャドウ』でした。


posted by YUKINO MATOI at 05:14| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

空がまいにち明るいよ

最近は細かい仕事が多いです。
簡素な木綿のワンピース×5着を2日で、とか
そういうざっくりした仕事がここでは発生しないので
なるべく手間とか時間を
かけられるところにはかけるようにしています。
ハンカチくらいの生地に6時間かけて刺繍、とか。



東京はもう夏日を観測したそうで
さすがは異常気象列島だと感心していたら
昨日、今日と急に半袖気候になりました。
薄着で出歩くのに良い季節です。
ビアガーデンに迷い込むにも良い季節です。

一度に着る分量が多いので
おしゃれのしがいがあって楽しい、という秋冬派と
一つ一つのアイテムにこだわって着られるので
おしゃれのしがいがあって楽しい、という春夏派
わたくしめは圧倒的に後者です。
素足でスカートはいても寒くないし
肌を露出していても荒れないのでばんざいです。

posted by YUKINO MATOI at 03:37| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年04月28日

もはや日課

アランジアロンゾの『わるい本』に出てくるようなわるい夢を観たことがない。

子どもの頃の自分が今の自分を見てガッカリしている、という、あれだ。

見るのは、金正日の図書室に間違って入り込んでしまい銃口を向けられる夢とか。
海の底にお神輿が沈んでいるのをサルベージしようとして酸素がなくなる夢とか。



以前の日記にも書いたが、夢を頻繁に見るという意味で私は常に夢見が良い。
わるい夢、というよりむしろとんでもない夢をよく見るので
月並みな夢を見たときのほうが驚きで目が覚める。
わるい夢に遊ぶのが好きなので
酷い出来事を悪夢に喩えるのに違和感を覚える、ように最近なった。

posted by YUKINO MATOI at 17:15| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年04月25日

日曜の夜、月曜の朝

今日から、またいつもの1週間。
憂鬱なひとも、憂鬱でないひとも
これから1週間が始まるのだと思いながら
いつもの電車に揺られる、そんな朝が
突然ひっくりかえったことの絶望をうまく想像することが
私にはできません。

とても悲しい、ひどいことが起こると
しばらくの間、何を考えても、何をやっても
うまく噛み合わず、ちぐはぐな感じにとらわれます。
何をしていても不適当な気がしています。



だからって、お決まりのように
鉄道関係の番組放送を自粛するのは理解しかねますが。

あれですか、きかんしゃトーマスを楽しむのも今は不謹慎ですか。
事件の半年後になれば不謹慎ではなくなるのですか。

毎日、今この瞬間にも世界のどこかで起こっている
すべての悲しみに本当に「配慮」するというのなら
世の大半の娯楽はみな不謹慎だと思うのですが。



合掌、瞑目。
posted by YUKINO MATOI at 22:09| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

たとえばの話

「○○として言わせてもらうけど」
「●●の立場から言うとね」等々の物言いをする時は
できるだけギャップとか、意外性とか、あると楽しいかも。
となんとなく思った。

ここで登場するギャップは二種類。
話者と聞手とのギャップ、そして話者と○○ないし●●とのギャップ。
例えば、茶道家としての視点から何が見えるかなどとは
考えたこともないようなジャグラーが
茶道家の話に新たな見識を得る、これがギャップ1。
例えば、おされな奥様系雑誌に頻出しているような華道家が
さりげなく英軍特殊部隊に精通していることの驚き、新鮮さ、ギャップ2。



海外系ファッション誌の表紙を飾る正統派モデル、じつはナマハゲ伝道師
     ×
文部省推薦の児童文学家だけどその筋で知られたインプラント*マニア

そんな夢(夢?)の対談。じつに興味深いと思うんだけど。


*皮下にいろいろ埋め込む方の
posted by YUKINO MATOI at 19:17| Comment(4) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

鰻とヨーダ、と日本の嫌いな日本人

本革待っています。
じゃなくて本が回っています。

読み終わったからあげる!と言われて文庫本を2冊受け取りました。
読んでみると、どうもこれは
「日本の文庫本ゲット☆読んでみよう」
「しかし、あんまりおもしろくないかも」
「捨てるのは忍びないし誰か読むかもしれない」
とな、巡り巡っている本のよう。
1冊目は途中で読む気をなくし
2冊目は読了したけどとても疲れました。
こういうことを言う人間がいなくては困るのだけれど
1冊丸々が「日本はけしからん、それにひきかえヨーロッパは」
というささくれだったトーンに満ち満ちていて困惑しました。
言うだけじゃなくて実績も力もある人だけに余計がっかりです。
書いた人は犬養道子氏です。
寄贈してくれた友人よ、ここ見てたらすまん。
今度一緒にチーズケーキを食いに行こう。



相方が昔働いていた寿司屋で夕食。
普通の握り寿司や巻き寿司は家でも作ってもらえるので
家で作れない鰻とか飛び子巻きとかをオーダー。
酵母入りのビールが好きでここのところ愛飲。
麦の味が濃いのがなんとも言えません。
半年ぶりの鰻は幸せな味。

帰宅したらテレビで「スターウォーズ・エピソード2』やってたので
ヨーダ大活躍のシーンだけ観て寝よう、と思っていたら
その後ぶっ続けでアニメ版も放映していた。
ルーカスというよりはスーパーミルクチャンタッチで
楽しい日曜の夜を過ごし、夢にうなされて
壁に頭をぶつけて目覚めたらマンデーモーニング(そして二度寝)。
また1週間がはじまります。
posted by YUKINO MATOI at 18:18| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年04月20日

クラムボンだったよ

『ハチミツとクローバー』7巻に出てくる宮沢賢治の話で

「川をいい匂いのするナシが流れてきて
それがひとりでに沈んでおいしいお酒ができるのを
カニの親子が水底で待っている」のって何ていう話だっけ?と

出てきていたので、家にあった宮沢賢治集を探したら
ありました。

「やまなし」という短篇です。
幻燈に映し出された谷川の底のお話です。

びっくりしたのはそこにクラムボンが出てきたこと。

一度びっくりしてしまうと、もう「やまなし」を読み返すたび
頭の中ではクラムボン(「小淵沢」とか)がノンストップ
逆にクラムボンを聞くと頭の中を梨がトブントブン流れてゆきます。

好きなもののことはきちんと調べて愛情を深めなければ!と思いつつ
春なのに梨のお酒のような色のボタンが欲しくなる。
posted by YUKINO MATOI at 17:32| Comment(7) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年04月19日

余談

何事においても集中力がない。
ミネラルが足りないのかもしれない。
七割がたは持ち前の性分だが
残り三割程度、敢えて集中すまいとする意志が働いている。

何もかも忘れて没頭する、という
鏡のない世界で遮眼革をつけられるような
本当に「それ」しか見えない状態になることを
なんとなく、しかも結構がんこに、避けようとしてしまう。

時間的にも空間的にも集中性がなく飽きっぽいので
私の知識は常に薄くまだら状になっている。
水面の油膜のようなものだ。
広く浅く掘り下げられたものではない。

そすっとどうなるかというと
「ヲタから見たら非ヲタに毛が生えた程度
 でも非ヲタから見たらヲタと同列扱い」
というあたり、しょっぱくすらなりきれない
大変に中途半端なゾーンを常にたゆたうことになる。
さもありなん。
posted by YUKINO MATOI at 07:15| Comment(3) | TrackBack(0) | 考え事の記録 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

まとめると

いちばんいやで、いちばん避けたいのは
ひとつの定形の中におさまりきって
そのまま落ち着いてしまうことなのだなと結論を出した。

人が自分をどう思うか、人にどう思われるのか、の以前に
自分で自分の立場を限定するようなことをしたら
そこから先へ成長できなくなるのではないか、と。
なんで自分で自分を、ましてや他人から自分を
限られなくてはいけないのかと。

もうすこし自惚れていたいのです。
もうすこし(できることなら死ぬまで)
からだ一つでどこへでもゆけるよ、と思っていたいのです。
能う限り精一杯、手足を伸ばして届こうとすることを忘れたくないのです。

ここまで書いて、たかが半年真面目に家事をやったくらいで
新川和江みたいなこと言うつもりなら
もちょっと苦労してきてからにしろ、と反省。



余分な力を抜いて守られて生きてゆくことはとても穏やかで心地よいです。
健康的であたたかくて大きな流れにたゆたう美しい世界。
でも、その中でしか息ができなくなってしまうのは困るのです。

きもちがまとまったのですっきりしました。
明日は焼きプリンを作ります。
posted by YUKINO MATOI at 06:50| Comment(0) | TrackBack(0) | 考え事の記録 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年04月17日

なんでだか似てますよ

毎日新聞とターナー
毎日新聞ターナー


ドイツの郵便局と銀座の月光荘
ドイチュポスト


そっくり。
posted by YUKINO MATOI at 20:08| Comment(0) | TrackBack(0) | 写真付き日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

もしも今、新聞沙汰になったら

私はフライブルク在住の纏ユキノさん(23歳 主婦)、になるのか?

しゅふ【主婦】
妻として一家の中で家庭生活のきりもりと管理の責任をもつ女性。

しゅふ【主夫】
〔主婦をもじっていう語〕家庭にあって、家事・育児などを担う夫。

三省堂提供「大辞林 第二版」より

なんだか微妙にイコールじゃない。別にいいけど。



主婦するためにドイツに来たわけじゃねぇ、とか
オットに尽くすために結婚したわけじゃねぇ、とか
いくら息巻いても客観的に現状を見る限り
結局ちょっとお裁縫のできる主婦のレベルなんだな、と思い
何しに来たんだっけ自分、とちょびっと悲しくなる。
これが結婚じゃなくて同棲だったら主婦じゃないんだろうな。


自分が自分をどう認識し、周囲からどう認識されるか、と。
そんなことに拘泥するのって小さいな、と思いはするのだが。

フライブルク在住の纏ユキノさん(23歳 自称服飾デザイナー)

そんなしょっぱいの、いやですよ。

服飾デザイナーになりたい、と思うんじゃなくて
服を作りたい、と思わなければだめなんだよと何度言われたことか。
でも気にしてしまうですよ。

だめー。服作りに集中ー。
あと家事もちゃんとやること。
ていうか家の中がきちんとしてないと
何事も落ち着かない体質になってしまったですよ。

はッ。それって主婦街道まっしぐら?
いや別に主婦がいやとかそういうわけじゃなくて
ただユキノさん?何しにドイツ来たの?
ああ、でも家事って楽しいよ?という具合に
ぐるぐる回っています。失礼しました。続く。


posted by YUKINO MATOI at 18:25| Comment(0) | TrackBack(0) | 考え事の記録 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年04月16日

近頃の努力

相方からミルク用の泡立器を寄贈してもらい
そこらのカフェよりも美味なカプチーノを製造することに成功。
カプチーノのようにミルクをふわふわに泡立てる
ドイツ式のカフェオレにも成功。
上にココアで絵とか描いちゃうよ!



人に影響を受けやすいマトイは
ニュージーランド在住のponさんのパン焼き記にうっとり。
というわけで次は粉ものに取り組む日々。

しかし家にはトースターしかないので、まずはうどんにトライ。
美味しいんだけど煮込みうどん向けかも。
さすがに釜揚げうどんのようななめらかさには出来ない。
所詮素人だからね。
夏に冷やしうどんが食べれるように特訓(切実)。

生地から作るピザは一発で成功。
パリパリもちもちに焼き上げてご満悦。

生地がきちんとレシピ通りに
伸びたり膨らんだりしてくれると愛情を感じます。
多少は目分量でも大丈夫みたいです。
うーん、いい子だいい子だ。

次は手打ちパスタと
あとオーブントースターでも焼けそうなレシピを探します。



いくら春休みだからって
ドイツ語休み過ぎなのは本人も承知しております。
キッチンに単語表でも貼っとくか。




posted by YUKINO MATOI at 16:24| Comment(2) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年04月14日

ここ半年の間くらいずっとハチクロは

私の起爆剤であり気付薬であり心のサプリメントであり続けています。



Amazonで買って実家に送っておいた
『ハチミツとクローバー』7巻が今日届きました。
おおお、待ちかねたぞ。



余談ですが宅の母は年に似合わず(ごめん)可愛い字を書きます。
もちろん日本語で綴られた母の筆跡は熟知しているのですが
初めて母からの郵便を受け取った時に
アルファベットで綴られた母の字が予想以上に可愛くて驚きました。
学年でトップ争いをするほどの秀才ではないけれど
各科目まんべんなく6〜7割の得点を確保していて出席状況も良いので
きっちり手堅い大学の推薦枠を確保する女子のような字を書くのです。
そういうキャラだったっけ?



それはさておき、いつまでたっても全く何も進展しないマンガも鬱陶しいですが
キャラクタたちが成長してしまうことに心がとても痛むマンガ
逆に言うならそれほどまでに
登場人物に思い入れてしまうマンガはもしかすると初めてかもしれません。
そこで前に進んでくれなきゃ嘘だろう、という気持ちと
ああ前になんか進まないで、どうぞこのままでと願う気持ち。

クリア寸前のRPGに少し似ています。
ラスボスを倒さずしてストーリーの完結は有り得ないのですが
このままいつまでも、いつまでも終わってほしくないと思う気持ち。
夏の終わりみたいな。
卒業式の前みたいな。
ずーっとドラえもんの世界でいたい、そんな、ような。

特に真山!キミには一生青春スーツを着ていてほしいのに!
あああ。



BGMにはクラムボンの『残暑』をお薦めしておきます。
posted by YUKINO MATOI at 04:53| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年04月13日

おとなじゃないよな

こどもじゃないよな、て最近私の中で小沢健二が再燃焼。
特に理由はありませんが。
フリッパーズギター、昔のコーネリアス
それからスパイラルライフなども恋しい。



大人になったら無条件に直ると思っていたこと
両親や祖父母や周りの大人ができるように私もできるに違いないと
根拠なく思っていたことが未だにできるようになりません。

服の袖やお腹のあたり、それに流し台の周囲を濡らさずに
水仕事をしたり顔を洗ったり、がいつまでたってもできません。

いくつになっても、飲食するときにはよくこぼします。
外で食事をすることがわかっている時には白い服が着られないのです。



エビのむき身のパックだと思って買ったらザリガニでした。




(ちょっと歯触りが固くて味の濃いカニみたいな味)
posted by YUKINO MATOI at 02:52| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年04月10日

お客様

土曜の夕食に先輩ご夫妻がお越しになりました。
先輩のお子さまは明日で1歳になる女の子。
初めて覚えた言葉がパパでもママでもなく「でんき」
だったという才能あふれるお子。

大人の会話がわかるのかわからないのか
時々「ねーー?」と首を傾げて同意してくれるのが
たまらなくキュート。

まだ赤ちゃんとはいえ「かわいい」と言われると笑顔を見せるし
髪をとかしている間は神妙におとなしくしているし
鏡をみたりデジカメで撮った写真を見せてあげると
真剣な目でじぃっと見入っている。
女の子は0歳にしてもう女の子なのかしら。

一人でキッチンにいると「なにしてるのー」と言わんばかりに
後についてきて、下からニコニコ見上げている。きゅーん。
ほんっとかわゆいなあ。もう皿洗いとかどうでもいいわ。



ところで先輩に「主婦業が板についてきた」って言われたんですけど
それって自信持ってもいいですか。
誰か段位とか認定証とかくださいませんか。
posted by YUKINO MATOI at 17:32| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年04月09日

ここに引っ越したいです

ここに引っ越して蚊帳つって寝たいです。
井戸から水汲んで足でバシャバシャ踏んで洗濯するのです。
熱烈願望。
posted by YUKINO MATOI at 05:03| Comment(2) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年04月07日

冷たい床

遅刻して語学学校に着いたら
みんなはジャケットも脱がず教科書も出さずで雑談中。
旅に出ている間に「今日は映画を観に行く日」と決まったのだとか。



平日午後の小さな映画館には両手で足りるほどの人しかいなかった。
観たのは"barfuss"というドイツ映画。
日本語字幕もなく、他言語映画のドイツ語版でもなく
ドイツ語の映画をドイツ語だけで観るのはこれが初めて。



barfussとは裸足のこと。
靴はおろか靴下もサンダルも大嫌いで
いつでもワンピースに裸足の(おそらくは不安神経症の)女の子ライラと
職なし金なし彼女なしのダメ男ニックのロードムービー。

サジを投げられ気味にニックが職安から紹介されたのは精神病院の掃除夫で
そこで首を括ろうとしているライラと出会い、助ける。
その日のうちにライラは病院を抜け出してニックの部屋に転がりこみ
もちろん最初のうちは迷惑千万のニック。
うまく言いくるめて、あるいは強引に、彼女を病院に連れ戻そうとするうち
徐々にお互い心を開きはじめ
いつの間にか無賃乗車と盗車とを繰り返して
ライラと旅をするはめになる、というお話。

ロクにお金もなく、マダムのヒモでもなさそうなニックが
どうして最新機種の携帯なんか持ってるんだ、とか
そんなに簡単に患者が自殺図ったり脱走したりできる病院てどうよ、とか
真面目に間違い探しをしてゆくとキリがないですし
多いに場違いな演出・音楽(なんで挿入歌が英語詞なんだろう)が
時々混じるのも気になったのですが
度々アップで映し出されるライラことジョアンナ・ヴォカレクの素足が
釘付けになるほど綺麗で痛々しいので不問に付します。

そして、今時ドイツのどこをさがしても
こんなにノスタルジックな風景はそうそう無いぞ、というくらいに
懐かしく、やさしく、淡いオレンジ色がかった画面。
他の映画に例えるなら『ペーパー・ムーン』にまで遡れてしまいます。
小麦畑の中を走るポンコツ車、電飾の褪せた遊園地、月に薄雲。
駅にはきちんとATMがあるし(もちろん通貨はユーロになってます)
街娼風の崩れた女の人たちもビヨンセのような服を着ているのに
背景と小物の時代設定だけはあくまで古き良き時代から離れないのです。

ライラの病にも別段現代性などなく
携帯やATMがストーリ上どうしても必要とも思えないので
どうせなら旧東西ドイツ時代の話にしてしまえよ、中途半端な、と思いつつ
やっぱり橙色の色彩設計とライラの木綿のワンピースに和んでしまうのでした。
おもちゃのような小さいトランクに僅かな身の回りのものを大事に詰めて
「ぱちん」と開け閉めするライラを観るためだけにでも
DVDを買ってしまいそうです。
字幕つきでちゃんと観たいしね…
(会話の詳細は7割以上憶測で理解したので)
posted by YUKINO MATOI at 20:27| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年04月01日

帰ろう

Exit

プラハ・ホレショヴィッツ駅にはエレベーターもエスカレーターもない。
長い長いホームへのスロープをスーツケースをひきずりながら登る。
あっけないほどあっという間の旅。

次は古本買い込みとシュヴァンクマイエルのスタジオ見学に絶対行こう。
そうだ、冬に来よう。で雪のプラハを見よう。

ドイツとの国境でごく簡単に出国審査をして、帰国。
ドレスデンでシスティーナのマドンナ*を観て
再び夜行でフライブルクに帰りました。
寝ている間に祖母にもらった古い腕時計を盗られたようです。
財布、パスポート、その他シャレにならない貴重品は無事でしたが、涙。

*下の頬杖をつく天使2名だけが非常に有名なこの絵です↓
システィーナのマドンナ
posted by YUKINO MATOI at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 旅のことーウィーン、プラハ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

広告


この広告は60日以上更新がないブログに表示がされております。

以下のいずれかの方法で非表示にすることが可能です。

・記事の投稿、編集をおこなう
・マイブログの【設定】 > 【広告設定】 より、「60日間更新が無い場合」 の 「広告を表示しない」にチェックを入れて保存する。


×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。